2025年問題とは看護師が約20万人不足すると言われている問題だ。看護師が不足すると我々にはどんな事が起こるのだろうか。
1つ目は「病院の閉鎖」だ。現在、病院配置基準には医師はもちろんのこと、看護師も含まれている。看護師が不足していると病院運営そのものが行えなくなり、閉鎖になってしまう。入院する病院が減少するとクリニックなどで受診することはできるが、重篤な症状だったとしても入院ができなくなる可能性が増すだろう。また、近くに病院がないため、何時間も車などで移動をしなければならない事態にも繋がってくる。そうなると医療難民が各地で出現するかもしれない。
2つ目は「ケアが受けられない」ことだ。病院閉鎖に伴い、入院できないとなると自宅などに帰ってこなければならない。必要な人には訪問看護師が自宅まで来てくれて必要なケアをしてくれるが、看護師が不足していると自宅にも来てもらえなくなり、自分の家族や自分自身でケアをしなければならない可能性がある。状況によっては看護師の予約が一杯で来月までスケジュールが空いていないという事態にも繋がりかねないだろう。
3つ目は「デマ情報の流出」だ。看護師など医療の専門的な知識を持つ人が少なくなると、ネットでは正しくない情報が溢れることが予想される。情報を受け取る側も正しい知識を身につけていないため、書いてある事をそのまま鵜呑みにする可能性があり、誤ったケアや怪我に繋がってしまうかもしれない。
以上3つの懸念点を挙げてきたが、看護師の立場から2025年問題を読み解くとどんな見解になるのかについても興味深いものだ。